アジア各国のホワイトカラー人材紹介市場の動向(2018年4月~6月)

JACリクルートメントグループの発表によると、第1四半期に全体的に増加した求人が、第2四半期になり一服した国々と好調な国々と、二分した結果になったようです。


マレーシア

前期比で増加した第1四半期の反動で第2四半期の求人は減少したものの、

 高度人材やマネジメント人材のニーズは引き続き底堅い動きが続く 

【求人数】 対前年四半期比 88% 対前四半期比  88%


シンガポール

シンガポールにおける実質経済成長率が増加

 雇用は現地のローカル人材を優先する傾向に 

【求人数】 対前年四半期比 99% 対前四半期比  91%


タイ

第2四半期は景況感が改善。

採用動向は横ばいだが堅調な状況 引き続き売り手市場が続く  

【求人数】 対前年四半期比 85% 対前四半期比  93%


インドネシア

レバラン(断食明け祭)などの影響で全体的に求人は減少したものの、

 インフラ、建設業では採用に積極的

 【求人数】 対前年四半期比 88% 対前四半期比  93%


ベトナム

好調な経済成長にともない、労働市場も活況な状況に 

【求人数】 対前年四半期比 308% 対前四半期比   78%


中国(上海・広州)

第1四半期に引き続き企業の採用意欲が高く、

前年同期比、前期比共に増加 

 【求人数】 対前年四半期比 131% 対前四半期比  116%


香港

第2四半期は活況だった春節(旧正月)以降の活況な状態から落ち着きを見せる 

【求人数】 対前年四半期比 99% 対前四半期比  117%


韓国

半導体関連企業が好調 日本企業が日本で勤務できる

韓国人技術者を採用する動きも 

 【求人数】 対前年四半期比 121% 対前四半期比   90%


インド

高額紙幣廃止やGST(物品・サービス税)導入の影響が薄れ始める 

 【求人数】 対前年四半期比 140% 対前四半期比   83%


日本

足元の景気は堅調、高度な専門人材は獲得競争が一層熾烈に 

【求人数】(日本企業の海外事業関連求人) 対前年四半期比 112% 対前四半期比  119%


まとめ

JAC によると、厚労省が発表した5月の有効求人倍率は1.60倍と、依然として1990年以降の最高水準で高止まりしている中、株式市場は米中の貿易摩擦や新興国リスクを嫌気し弱含みですが、2018年3月期は最高益を更新した企業が相次ぐなど足元の景気は堅調。特に、FA(ファクトリーオートメーション、工場の生産工程の自動化を図るシステム)機器やロボットを中心とした機械、ASEANでの市場が回復基調にある自動車関連で好調な企業が目立つ。一方、米中問題に加え、アップル社によるスマートフォンの減産や、中国における建機需要の減退などから、2019年3月期の業績見通しには保守的な企業も目立つようです。   


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